この度の西日本の豪雨により被災された皆様に
心よりお見舞いを申し上げます。
また、ニュースで「宇和島」という地名を聞いて
今回たくさんのお客様に、気にかけていただき
深く感謝を申し上げたいと思います。
何かできることない?役に立てることある?
いつでも声かけて!と…嬉しかったです。
力をいただきましたので、
私たちはまた顔を上げることができました。
本当にありがとうございます。
私たちの仕入先農家さんは、みなさん宇和島に根をはり
ほとんどが三代目の柑橘農家さんです。
無事を確認できてホッとし
自衛隊からの支援や救援物資を分け合い、
地元の消防団や隣近所で協力しながら被災した建物や
道路の片付けなど、酷暑の中続いています。
流通も落ち着きつつある中で大切な友人からの
救援物資を無事に手元に届けることができました。
少しずつ流された山の斜面の様子を確認しその中でも
たくましく樹に残って美味しく熟した甘夏を収穫。
それを受け止めてひと皿に込めてくださるシェフや
料理人の方々がいて大変ながらも循環していることを
報告させていただきます。
もともと大量生産型でない農家さんなのですが来季は
豊作の予想を誰もがしていたので、どれだけ気落ちしたでしょう…でも
『自然の恵みをいただく仕事をしているのだから、
ある程度の覚悟はしとるけん大げさにせんといて。
心痛めたりせんといて。』
と逆に思いやってくれます。
稀に見る自然災害…何十年に一度の…と耳にします。
しかし、明らかに増えているので、そのように言われて
違和感を感じているのは私だけではないと思います。
激しい自然の力を感じます。
宇和島の地に降り立つと、穏やかでのんびりした優しい方言で迎えてくれます。
波も穏やかで台風がないときは、遠くまで続く凪に
ここは本当に海かしら?と思ってしまいます。
漁船が水鳥のように進むその後ろに生まれる優しい波。
その波がテトラポットにくるまでの間、今夜はどっちのおばあちゃんの皿鉢料理かな?と
子どものころぼんやり眺めていた記憶があります。
みなさんも、思い出の故郷がおありだと思います。
日本て広いようで小さくて、島国ならではの温かい一体感で繋がっているんだなと思うことができました。
皆さまのおかげです。
お母さんのお母さんを辿っていけば、日本だけでなく世界中の人類の繋がりがある。
つまらない争いより、もっと大切なことに力を注げる私たちなのですね。
教えていただきました。
長くなりましたが、
気にかけてくださったことに心から感謝し
これからも気長に自然とも農家さんとも、
仲良しでありたいと思います。