半年ぶりの愛媛宇和島へ。
以前より宇和島の大谷農園に
興味を持っていてくれていた田中亘くん
この11月にオープン予定の料理店吉田の
シェフ吉田さん、スタッフの武藤さんと弾丸の旅!
私はずっと大洲の梶田醤油さんの蔵に行きたくて、
梶田さんの熱いお話が聞きたくて、次こそは!と念じていました。
蔵の前にたったときのお醤油の香ばしい香りに
襟を正す思いでのれんをくぐりました。
想像以上に熱い梶田さん。
お醤油づくりの奥深さに引き込まれます。
経験からくる感覚はもとより
舵取りの速さや鋭い洞察力、良いものを後世に残すには
経営者としてあるべき姿を常に磨いていらして、
その姿勢が気持ち良いくらいにまっすぐです。
お醤油のティスティング、これはまた経験したい!
梶田さんにまだまだお話伺いたいところを
グッとこらえて(ほんとに後ろ髪引かれる思い)蔵を後にし、宇和島大谷農園へ。
駅からそばのレモンやメイヤーレモンのある畑へ。
私もはじめての畑。
そのあとは極早生みかんの畑へ、
お約束のリアルインディジョーンズ体験…
これは行った人にしかわからない
スリル満点過ぎる山道をいきます…ほんとに初めての人は怖がります。
あちこちに点在する畑で柑橘をつくるのは、
一般的には手がかかることと効率悪く見えますが、
こうも自然災害が多くなり、逆に強みと思えるようになりました。
ひとつの畑に何かあっても、
違う山の環境は異なるため、
幸いにも生き延びることができたみかんの木もあるのです。
昨年の西日本の豪雨後、
まだ完全に復興できたとは言えません。
今年は環境改善の学びの機会を得て、
今回は違う視点で山や畑を見れている自分がいます。
嘆かわしいのは、砂防ダムが
大谷農園の甘夏畑から見える谷に作られるとか。
コンクリートで覆うことは、
土の呼吸を遮ってしまうこと。
自分の肌の上に分厚いギブスのようなものを
かぶせたまま生活するようなものです。
呼吸できないストレスは
どこに吐き出せば良いのでしょう。
美しくない景色はもう見たくありません。
谷は谷らしく、尾根は尾根らしくある理由があるのです。
「余計なことはせんのよ」という大谷の口ぐせと、
何年後かにできる砂防ダム、最大の違和感を感じて悲しくなりました。
南国で見られる植物が増えたそうです。
私たちは最近急に自然災害が増えた印象ですが、
虫や草のありよう、土の状態などから、こうなることは
予想していたと、農家さんが集まって話してくれました。
今はもう農家をやめ、自分の体をいちばんに暮らしたいという佐々木さん。
私が宇和島に帰ると必ず会いに来てくれる有元さん、レモンの清家さん、昔は真珠のお仕事をしていた池田さん。
大谷の人柄で繋がったみなさんと短い時間でも触れ合えることは私の癒しでもあります。
また今シーズンも元気に頑張りましょうと声をかけ合い別れました。また来ます。
最後に佐々木のさんちゃんは宇和島の裕次郎です。
子どもの頃あそんだ海を船に乗せて巡ってくれました。