8/6に宇和島入りし、農家さんたちに会いに行ってきました。
あと2週間もしたら早場米がとれそうなうっすら黄色く色づく田んぼ…
どうやらお米は無事だったようですが
道路には乾いた粒子の細かい土砂が残っていて
1ヶ月経った今も車が通ると白いホコリが舞います。
この暑い風に混じって舞う感じは実際に味合わないとわからない不快感でした。
自衛隊の車や給水車、ボランティアの方々も見られました。
土砂崩れは、愛媛だけでも4000箇所を上回るそうで
広い園地の農家さんがごっそり流されてしまうと
かなりの痛手…
心折れてしまいます。
幸い、仕入先農家さんは園地が散らばっているので
その点はまだよいかもしれません。
でも、みなさんひとり農家。
(吉田町の清家さんは足が少しお悪いので、パートさんが代わりに山へいきます。)
1ヶ月経っても園地全体はまだ見れていない状態です。
吉田町は水道が完全に復旧しておらず、不便な生活がまだ続きます。
農家さんは、あの夜は怖かったと
口々におっしゃいました。
あんなふうに響く山の音、聞いたことがないし真っ暗な
中で道路の向こう側の川の水位なんてわからない。
避難しろと言われても、90歳をこえる親を
どう避難させたらよいやら…ほんとうに恐ろしかったと。
現地に行ってみないとわからないこと、
ニュースにはあまり取り上げられないことがあります。
吉田町は宇和島市と合併したので、最近よく見られる
局所的な被害によってその市全体が
壊滅的に印象付けられ、風評被害につながって
観光を生業としている方にはつらい夏になっています。
家が浸水し住めなくなっている親戚に会うことができ
そのときの様子が聞けました。
はじめての極限状態。ちょっとしたことが命取り
あるいは助かった後に大きく関わってくるそうです。
備えだけはしっかりと。
そして自分の命は自分で守る覚悟でいることを彼女から学びました。
命のはかなさや大切さ、日常のありがたさを考えずにはいられなかったです。
いま雨も降らず干ばつ状態。
極早生みかんやグリーンレモンの出来具合はまだわかりません。
大谷の予測の収穫量は、この後順調でも
通年の3割減とみているようです。
昨日も新たに大きな土砂崩れがあったと
連絡があったりしているので
畑の状況報告はこれからどんどん明らかになるのだと思います。
引き続きお知らせさせてください。
私たちのあり方も柔軟に考えていきます。
自然は災害を通して何かを知らせてくれています。
自然の流れを不自然に妨げることは無駄なことで
それに気が付くときなのだと確信しました。